高鍋大師(宮崎県児湯郡高鍋町)
またまた、ミュージアムではありませんが・・・。
高鍋町北部、小高い丘の上に持田古墳群があり、その南東部に高鍋大師があります。
ここに、弓矢を持った仏様・神様がいらっしゃいます。
高鍋大師は故岩岡保吉翁が開山したものです。
四国八十八ヶ所巡礼をきっかけに、40才で八十八ヶ所の建設を決心。43歳で持田東光寺に土地を購入。大分より石工仏師丸山又三氏を招き、自らも石仏の制作に励みながら、彫刻技術を学びます。
88体の石仏を完成させ、東光寺八十八ヶ所を完成させます。その後、盗掘された古墳に眠る古代人の霊や、町民の安全祈願を願い、生涯をかけて800体近くもの石仏を完成させました。なかには7メートルを超える巨大なものもあります。
また、ここにある石仏の大半が岩岡翁一人による手作りというのにも驚かされます。
1.弓矢関係の展示(?)
(1)十二めんやくし(十二面薬師如来像)
左右合わせて16本の腕に人を救うためのいろいろな道具を持たれています。
朝日、夕日、薬罐(薬草を煎じる)、薬草、斧、槌、タガネなど。その中に弓と矢があります。
このHPでは「十一面くわんのん」君に弓を持ってもらっていますが、実際に持っているのは薬師観音君です。
新しいキャラを考えてみても、パクリになる可能性大なので、当分の間このままで・・・。
弓 矢
(2)火遠理命(ホオリノミコト)
「神」は目に見えないものとして、鏡や岩、大樹、弓矢などに現れると考えられていました。
この像は、ホオリノミコト(火遠理命・山幸彦)と言われています。
山サチ彦の「サチ」は、古語で弓矢を意味しているそうです。
2.弓矢関係以外の展示等
(1)十一面くわんのん(十一面観音菩薩像)
高鍋町のゆるキャラ「たか鍋大使くん」は、高鍋大師の「十一面くわんのん」をモチーフにして作られたものです。
(左)オリジナルの十一面くわんのん (右)キャラのたか鍋大使くん
とは言え、違い過ぎ? それを言っちゃあ、おしめぇよ。詐欺じゃないですよ。
でも、じっくり見れば、どちらも愛嬌があるし・・・・似て無い事も無い事は無いのでは・・・。
ちなみに「高鍋大師」には、800体近くの石像があるため、たか鍋大使くんには800体の兄弟がいる。
沢山の手があるのは、たくさんの人と手をつなぎたいから。
沢山の顔があるのは、たくさんの人の笑顔が見たいから、気配りができるから。
性格は石でできているので、意思(石)が固い。
好物は餃子と牡蠣、ロールキャベツ丼(高鍋のご当地グルメ)
誕生日は2008年11月16日
という設定です。
(2)石仏群
高鍋大師には7メートルを超える巨大なものを含め大小800体近くの石仏があります。
仏様のお顔はちょっと目には怖く見えるものもありますが、なかなか良い表情をされています。
県内トップクラスのパワースポットと言っても良いのではないでしょうか。
(3)持田古墳群
ここには、5世紀から6世紀にかけて築造された古墳が、85基点在しています。周囲は茶畑が広がり、季節によっては菜の花、ひまわり、コスモスのお花畑が広がります。
(4)おまけ
太平洋からの日の出。
初日の出のビュースポットにもなっています。
一度いかがですか。
初日の出でなくても、なかなかの絶景です。
2018/10/28
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