第四十七射で事故例をいくつか挙げましたが、大小取り混ぜてまだまだ多くの事故が発生しています。それらの事故については、いつ・どこで・どのようにして起こったのか、そしてその対策はどうなったのかなどは、それぞれ記録に残っていて、それらは容易に閲覧することができると思います。しかし、事故の当事者や関係各所(署)、またそれらを取り巻く周囲の動きはほとんどと言っていいほど表には出てきていません。
今回、ご紹介する論文は安全教育の資料を探しているときに見つけたものです。1995年に発生したある中学校での死亡事故(詳細は論文内参照)について、事故後の被害者家族や関係各位・関係各所(署)・周囲の方々に福岡大学の小佐井先生が取材して作られたものです。
事故を取り巻く生々しい環境がよく伝わります。
自分に置き換えて(被害者側・加害者側・その他)みると、いろいろと考えさせられました。
かなりのボリュームがあり内容も濃いです。是非ご一読してみてください。
なお、この記事の紹介には教授のご了承を得ており「事故の撲滅・減少に役立てば」とのお言葉もいただいております。