第三十九射 弓矢に関するエトセトラ#1-6

「故事・物語」6

○鬼付女

宮崎県児湯郡新富町には観音山(57.4m) とよばれる独立峰があります。この山の東側の崖の上には富田(とんだ)灯台があり、中腹にある窟には「岩観音」が祀られています。(国土地理院の地図では「鬼付女峰(きづくめほう)」となっていますが、ここでは地元の呼び名で統一します。) また、山中には、「八十八カ所」の地蔵菩薩、薬師如来、観音菩薩、不動明王などの石仏があります。

富田八幡社の伝承では保元2(1157・平安時代)年、源為朝 (平安末期の武将。巨軀・剛勇・強弓をもって聞こえ、13歳の時に九州に追われましたが、各地を席巻して鎮西八郎と称された。弓術の名手(弓に関するエピソード多数あり)。源頼朝、義経兄弟の叔父)は、富田の観音山に砦を築いてこの一帯を支配していました。

 

為朝は、この山の窟(いわや)に雄と雌の鬼が棲んでいて、婦女子をさらったり、農作物を荒らしたりしているのを知り、鬼退治を行いました。船で海から近付き、窟の鬼に向かって矢を放つと矢は雌の鬼の目に刺さり、鬼は逃げ去りました。

以後、この一帯は鬼付女(鬼付目・きづくめ)と呼ばれるようになったそうです。

伝説では、その後為朝さんはこの窟に住んでいた(参籠?)とも言われています。

現在、この窟には祠(ほこら)が設けられ観音様が祀られていて「岩観音」と呼ばれています。

2017/07/19

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