ミュージアム(博物館や美術館など)には、弓矢に関する展示物(毎度、我田引水な点は否めませんが)があるところがあります。ご紹介致します。
あくまでも弓矢を中心に見ています。展示物は弓矢以外のもののほうが多くあるのはもちろんですし、そちらが肝だったりもしますが・・・。興味ある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
展示物は入れ替えなどで見られなかったりしますので、ご見学の際は、事前にご確認を。
画像は、許可を戴いたものだけです。転載・転用は厳禁です。
初回は、地元「高鍋歴史総合資料館」。
舞鶴城とも呼ばれる高鍋城跡にあります。
郷土の偉人として知られている石井十次や秋月種樹、小澤治三郎のコーナーが設けられています。
中でも、豊臣秀吉の朱印状や藩校「明倫堂」の扁額、高鍋城下絵図、高鍋藩領内絵図、参勤交代で使用された海路図などは貴重な資料です。以前に「開運!何でも鑑定団」に出てきた西郷隆盛の書も展示されています。。
また、多くの民俗資料も展示され、高鍋町の歴史を垣間みることができます。
1.弓矢関係の展示
(1)弓術新書
昔の「弓道教本」。
同じものが国会図書館にあり、webで閲覧できます。リンクはこちら。
(2)當家箭作秘伝の巻
矢の拵えを紹介したもの。
フルカラーの図入りで、征矢・鏑矢・蟇目矢などが紹介されています。
當家(当家)とは「手塚」家。
(3)犬追物(いぬおうもの)の画
「犬追物」の様子を描いた日本画です。
当時の装束などを見ることが出来ます。
(4)石鏃(せきぞく)
石で作られた鏃(やじり)です。
なんと、大戸ノ口遺跡(現在の高鍋弓道場の近く)から発掘されたものです。
因縁・・・なんて無いのでしょうが・・・ちょっと気になります。
(5)参勤交代の図
参勤交代の行列の配置図です。巻物になっています。
殿様の乗る籠の前方に弓矢を持ったお供の姿が描かれています。
「御持弓(役職の名称?)」「台弓(弓台?)(弓矢を持ち運ぶ道具)」と表示されていま す。
右の画像は「弓台」。
(Wikipediaから転載。photo by Rama)
2.弓矢関係以外の展示物など
(1)第一展示室:大昔の高鍋、中世・近世・近代と時代を追って歴史の流れをたどります。
(2)第二展示室:伝統的な生活文化を支える資料が展示してあります。稲作・畑作・山の生活・川辺 の生活・高鍋の商家や農家の復元模型などのコーナーがあります。
(3)萬歳亭
秋月家第11代当主・種樹公の住居を復元し たもので、博物館と同じ舞鶴公園の敷地内に あります。
昭和17年(1942年)には本家を新築、別棟 をそのまま残し屋根を瓦葺にして種英公(種 樹公の次男)が書斎として愛用していたそう です。
高鍋城桜祭りのときは、ここでお茶会が開か れます。
(4)水琴窟
萬歳亭の中庭には水琴窟があり、水が奏でる音とは思え ない、琴の音色に似た澄んだ響きを楽しむことができま す。
ここの音ではありませんが、ご参考までに。click
何となく癒される音ですが、聞き入ってしまうと
全部で約1時間ありますので、お気をつけて。
(5)刀工鍛冶場
岩下英(盛夷)氏の鍛冶場を復元したもので す。
主要部分には、フイゴ・火防壁・金敷(床)・ 道具棚があり、東側の廂の部分は刀の仕上げ 場です。
追記
「ミュージアム」ではありませんが。
近くにある高鍋町立図書館には「礼記」が所蔵されていて、「射義」(いわゆる「礼記射義」)の全文が読むことが出来ます。
弓道場に掲げてある「礼記射義」は、抜粋なんですね。初めて知りました。全文読むのも何かの参考になるのではないでしょうか?。
リンク:高鍋歴史総合資料館
2016/10/01
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